Archive for the ‘書評’ Category
ロンドン 旅の雑学ノート (新潮文庫) [文庫] 玉村 豊男 (著)
2013年3月8日 金曜日
『ロンドン 旅の雑学ノート』という、なんとも心躍るタイトルに惹かれて購入。
ロンドンの紳士・淑女の定義や、英国のパブ(PUB)に関すること、暖炉や庭の話、かの有名なロンドン・タクシーの話題などなど、英国ロンドンのことが軽妙な文章でとても楽しげに書かれ...続きを読む
玩物草紙 (朝日文芸文庫) [文庫] 澁澤 龍彦(著)
2013年1月23日 水曜日
澁澤龍彦が興味を抱いた数々のもの・事柄に関して、それらへの思いを綴ったエッセイ集。
まずは冒頭、いきなり「裸体」がテーマになっているあたり、やはり澁澤龍彦らしい。裸体に始まり、美術館・書物・童話・地球儀・男根などなど、お馴染みのテーマに関しての思いが...続きを読む
ハーディ・エイミスのイギリスの紳士服 [単行本] ハーディ エイミス(著) Hardy Amis(原著) 森 秀樹(翻訳)
2012年11月26日 月曜日
ハーディ・エイミスによる紳士服の本。
紳士服の変遷や歴史なども詳しく解説されている。スーツだけではなく、ネクタイやハットなどの小物類の話題も。
写真や挿絵は冒頭に幾つか掲載されているだけだが、これがなかなかに良い物ばかり。
内容(「BOOK」デー...続きを読む
悪魔 (アイコン) (アイコン・シリーズ) [単行本(ソフトカバー)] :ジル・ネレ (著, 編集)
2012年9月11日 火曜日
これは、お友達の家にお邪魔した際に本棚に並べられているのを見て、パラパラと捲ってすぐに購入を決めた一冊です。
古今東西の『悪魔』が描かれた絵画やイラスト・ポスター等が紹介されている一冊。おどろおどろしいもの、畏怖の念を感じるもの、コミカルなもの、デザ...続きを読む
愉悦の蒐集 ヴンダーカンマーの謎 (集英社新書ヴィジュアル版):小宮 正安(著)
2012年9月10日 月曜日
男子たるものは子供の頃、意味のないガラクタを単なる興味本位から訳もなく集め、無駄に部屋に陳列してみたりしたことがあるとおもう。昔の貴族も同じく、広い世界の珍しいもの達を一つの部屋に押しこめ、陳列し、一室に展示して奇妙な空間を形成していた様で、本書にはそれら...続きを読む
板坂元(著):男の作法
2012年8月12日 日曜日
平素の気配りにも、ビジネスでの最低限のマナーや作法などにも対応できうる心構えを学べる一冊。日常生活の中でおざなりになりがちな、さり気ない気配りに関して今一度考えさせられる一冊である。
内容の大部分は、米国や英国と比較しての作法である場合が多く、日本国内に...続きを読む
マルキ・ド サド(著) 渋澤 龍彦(翻訳):食人国旅行記 (河出文庫―マルキ・ド・サド選集)
『食人国旅行記』と云うタイトル、そしてサディズムの語源ともなっているマルキ・ド・サドの小説ということで、当初は恐ろしくグロテスクな内容の小説なのだろうと思って読み始めたのだが、実はそんなことはなくて、離れ離れになった恋人を捜し求めて3つの国を旅をして、その...続きを読む
パトリック ジュースキント (著) Patrick S¨uskind (原著) 池内 紀 (翻訳) 香水―ある人殺しの物語
2012年8月6日 月曜日
主人公は恐ろしく鼻の効くのだが、自身には一切の体臭もなく、なんの香りも発することがない男。
後に、『パフューム ある人殺しの物語』として映画化もされた。
作品中には余すところ無く、美醜それぞれの香りに対する表現がなされており、それぞれが秀逸。
香水が...続きを読む
ジョルジュ バタイユ (著)Georges Bataille (原著)生田 耕作 (翻訳):眼球譚
2012年8月3日 金曜日
ジョルジュ・バタイユは、昼間は図書館で働きながら、夜はこのような怪しげな小説を書いていたようです。
バタイユの脳内に渦巻いているフェティシズム・エロティシズムを、これでもかと堪能できます。
しかしながらこれは、単なるエロ小説では御座いません。エロスとタ...続きを読む
高田純次(著):適当教典 (河出文庫)
胡散臭い質問に純ちゃんが適当な返事を返す、Q&A形式の下らない本。基本的に質問の悩みを全て受け入れちゃうし(笑)、自分には責任が無いのを良いことに、好き勝手言ってる。テレビのまんまです。
所々に挿入されているとあるコーナーでは、高田純次にまつわる思い...続きを読む