Posts Tagged ‘澁澤龍彦’

玩物草紙 (朝日文芸文庫) [文庫] 澁澤 龍彦(著)

2013年1月23日 水曜日
玩物草紙 (朝日文芸文庫) [文庫] 澁澤 龍彦(著)
澁澤龍彦が興味を抱いた数々のもの・事柄に関して、それらへの思いを綴ったエッセイ集。 まずは冒頭、いきなり「裸体」がテーマになっているあたり、やはり澁澤龍彦らしい。裸体に始まり、美術館・書物・童話・地球儀・男根などなど、お馴染みのテーマに関しての思いが...続きを読む

マルキ・ド サド(著) 渋澤 龍彦(翻訳):食人国旅行記 (河出文庫―マルキ・ド・サド選集)

2012年8月12日 日曜日
マルキ・ド サド(著) 渋澤 龍彦(翻訳):食人国旅行記 (河出文庫―マルキ・ド・サド選集)
『食人国旅行記』と云うタイトル、そしてサディズムの語源ともなっているマルキ・ド・サドの小説ということで、当初は恐ろしくグロテスクな内容の小説なのだろうと思って読み始めたのだが、実はそんなことはなくて、離れ離れになった恋人を捜し求めて3つの国を旅をして、その...続きを読む

マルキ・ド・サド(著)澁澤龍彦(訳):新ジュスティーヌ

2012年8月3日 金曜日
マルキ・ド・サドは名前の通り、SM行為における“S”の語源となっている人物。本作にはサド行為は勿論、スカトロ・肛門性交・近親相姦・夫婦交換(スワッピング)、ホモ・レズ行為等々、兎に角考えつく限りの淫蕩が描かれている。 身も心も美徳に捧げて生きていたいジュ...続きを読む

シャルル・ペロー(著)澁澤龍彦(訳):長靴をはいた猫

長靴を履いた猫・赤頭巾・親指太郎などを含む短編集です。 日本ではシャルル・ペローの童話よりもグリム童話の方が有名かもしれませんが、あちらが概ねハッピー・エンドで子供向け(まぁ、本当は怖い~等の様に、あちらにも裏はあるのですけれど)なのに対し、シャルル・ペ...続きを読む

澁澤龍彦(著):高丘親王航海記 (文春文庫)

澁澤龍彦が咽頭ガンと闘いながら書いた遺作。 自らの投影である高丘親王が、お供を連れて天竺を目指す。夢とも現実ともつかぬ世界を、境界線無しで自在に行き来しながら、天竺を夢見て旅をする。 旅の途中に出会うジュゴンや象、ラフレシア等々、初めて視るモノ全てに興...続きを読む