Posts Tagged ‘フランス文学’

マルキ・ド サド(著) 渋澤 龍彦(翻訳):食人国旅行記 (河出文庫―マルキ・ド・サド選集)

2012年8月12日 日曜日
マルキ・ド サド(著) 渋澤 龍彦(翻訳):食人国旅行記 (河出文庫―マルキ・ド・サド選集)
『食人国旅行記』と云うタイトル、そしてサディズムの語源ともなっているマルキ・ド・サドの小説ということで、当初は恐ろしくグロテスクな内容の小説なのだろうと思って読み始めたのだが、実はそんなことはなくて、離れ離れになった恋人を捜し求めて3つの国を旅をして、その...続きを読む

ジョルジュ バタイユ (著)Georges Bataille (原著)生田 耕作 (翻訳):眼球譚

2012年8月3日 金曜日
ジョルジュ・バタイユは、昼間は図書館で働きながら、夜はこのような怪しげな小説を書いていたようです。 バタイユの脳内に渦巻いているフェティシズム・エロティシズムを、これでもかと堪能できます。 しかしながらこれは、単なるエロ小説では御座いません。エロスとタ...続きを読む

マルキ・ド・サド(著)澁澤龍彦(訳):新ジュスティーヌ

マルキ・ド・サドは名前の通り、SM行為における“S”の語源となっている人物。本作にはサド行為は勿論、スカトロ・肛門性交・近親相姦・夫婦交換(スワッピング)、ホモ・レズ行為等々、兎に角考えつく限りの淫蕩が描かれている。 身も心も美徳に捧げて生きていたいジュ...続きを読む

シャルル・ペロー(著)澁澤龍彦(訳):長靴をはいた猫

長靴を履いた猫・赤頭巾・親指太郎などを含む短編集です。 日本ではシャルル・ペローの童話よりもグリム童話の方が有名かもしれませんが、あちらが概ねハッピー・エンドで子供向け(まぁ、本当は怖い~等の様に、あちらにも裏はあるのですけれど)なのに対し、シャルル・ペ...続きを読む