本書におけるネット上の評判はあまり良いものではないようですが、個人的には故・落合氏の著書としていつも通りの楽しさで読み進めることができました。
『男の装い』をテーマに掲げたエッセイですが、
第一章”スクリーン上の服飾美学”/第二章”クラシックスーツの感性”/第三章”こだわりの研究”/第四章”男のモノの「華」と「実用」”/第五章”ブランドの選び方”
という五章+特別対談の構成となっております。
個人的には、第一章”スクリーン上の服飾美学”において、”『007』のジェームズ・ボンドに見る英国流スタイル”ついてと”ロバート・レッドフォードの服への自信”、それから第二章”クラシックスーツの感性”は特に楽しく読むことができました。後半の部分は有名な高級ブランドついて語っているだけだったりと、一部で批判されてしまう内容であることも否めませんが、それでもまだまだ知識不足な私には、充分な内容でした。
内容(「MARC」データベースより)
男の装いとは、服それ自体を意味するのではなく、時に応じた服装への配慮の集積のことである。スーツ、鞄、時計、ブランド…何を基準に選び、どのように身につけるべきか。男の服の基本がわかる一冊。