グロいシーンは多いけど、細かい設定と飽きさせないテンポで惹き込まれる佳作。
【ストーリー Amazon.co.jpより】
ピーター&マイケル・スピエリッグ監督がイーサン・ホークを主演に迎え、ヴァンパイアが人間に代わって世界を支配する近未来を描いたSFアクションスリラー。西暦2019年。謎の疫病が世界中に蔓延し、人類の大半はヴァンパイアへと変貌していた。
はい、かなり面白かったですよこれ。確かにグロいシーンなどありますが所謂単純な“ホラー映画”とは違って、魅力的な設定の数々。SF的な要素や適度なアクションもあって良いです。
ヴァンパイアが地球上にはびこり、至って普通に…と云っても矢張り夜型の…生活をしているのですが、エサは勿論人間の血。だけど元々人間のヴァンパイアだらけの世の中なので、肝心のエサが絶滅の危機。長いこと血を飲まないと、ヴァンパイアは凶暴化してゾンビっぽくなっちゃうという設定。
主人公エドワード・ダルトン(イーサン・ホーク)はそんな人間の血の代替品を作ろうと、ヴァンパイアの血液製造会社で働いているわけですが、エドワードも勿論ヴァンパイアです。でも結構人間に協力的だったりする。エドワードはある日、助けた人間の女性から「人間を助けて欲しい」と云われます。エドワードは人間VSヴァンパイアの争いへと発展していく中で、人間とヴァンパイアの両方を救うべく立ち上がります。
イーサン・ホーク演じるエドワードが結構ジェントルマンぽい見た目で様になっています。人間側のメインとして活躍するライオネル・コーマックを演じているのは個性派俳優のウィレム・デフォー。なにげに豪華キャストですね。この辺りからしてヤッパリ純然たるホラーとは思えない。
グロいシーンはありますが、ちゃんと引き際をわきまえているというか、効果的なギミックとして登場しているといった印象。色々起こるタイミングが絶妙なので心臓には悪いけれど、メインはあくまでもストーリー。
レンタル店のホラー映画コーナーってあんまり立ち寄らなかったけど、こんな映画も置かれているのならチェックしようかなと思えました。
内容(「Oricon」データベースより)
新進気鋭のスピエリッグ兄弟監督が放つSFアクション・スリラー。西暦2019年。世界中を襲った疫病により、人類の大半はヴァンパイアへと変貌していた。そんなヴァンパイア達に、食料供給源である旧来の人間が減少し血液の枯渇という深刻な問題が持ち上がる。血液研究者のエドワードは絶滅寸前の人間を救うため、代用血液の開発を急いでいた。一方、レジスタンス組織のコーマックは逃亡中の人間達の保護活動を行っていたが…。