明治妖怪新聞 [ハードカバー] 湯本 豪一 (編集)

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明治妖怪新聞の表紙

なかなか興味深い書籍を入手いたしました。なんと”水木しげる氏”&”京極夏彦氏”という偉大なる両先生の推薦(帯参照)だそうです。

また科学も発展しておらず、様々なことが不思議で怪異な現象であると思われていた、明治の頃の怪奇ニュース・記事を纏めた一冊。

ざっと目次を挙げてみると、
天地の幻獣/超自然現象を追え/何かが降ってくる/狐狸の事件簿/化物屋敷へようこそ/植物の奇談/動物の奇談/異界からの伝言/幻人博覧会/怪火と妖炎/水辺の幻獣/モノに宿る魂
と、読む前からワクワクできるタイトルが並んでいます。

明治妖怪新聞、怪奇現象などの解説。

とても趣深い挿絵も素敵で、レイアウトも中々に洒落ております。
文章が明治当時のものであることから、少々読みにくさを感じました。
内容そのものは興味深いものが多かったのですが、なにぶん馴染みのないものばかりですので、ひと項目読んでは「へえ」と溜息をついてみたり、「ふうん」と思案してみても如何せん実態の掴みにくいものであったりして、それはそれはゆっくりとしたペースで読破致しました。

当時を生きていた方々はこれらの記事を読んで、果たしてどのように感じていたのであろうかと、時々思いを巡らせております。
私が当時を生きる子供だったとしたら、夜中に布団に潜ってアレコレと想像した挙句、恐ろしくてトイレに行けなくなっていたかもしれませんね。

内容(「MARC」データベースより)
文明開化も何のその、ヤツらは明治に生きていた! 「○○新聞によりますと、昨日捕らえられた怪物は…」 狐狸妖怪から幻人奇人、神隠しやポルターガイストなどの超自然現象まで、明治の怪奇ニュース記事を初めて集成。