『シモーヌ』映画レビュー

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情けないタランスキー監督を演じるアル・パチーノの独り芝居&コミカルな演技が見事。娯楽映画として楽しめる軽快な作品。

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作る映画はすべて大コケ。監督生命の危機に追い込まれたタランスキー。そんな彼は苦肉の策でCG映像で作られたシモーヌを起用するが、なんとこのシモーヌが爆発的人気になってしまったからサア大変。大衆もマスコミも彼女を本物と信じて追いかけ回し、タランスキーも真実を言えない状況に。やがてタランスキーはシモーヌ騒動に翻弄されて……。
ハリウッドやマスコミへの皮肉タップリだが、仕上がりはあくまでもトリッキーなコメディー。『ガタカ』『トゥルーマン・ショー』(脚本のみ)を手掛けたアンドリュー・ニコル監督らしい大仕掛けが楽しい作品だ。特にアル・パチーノ扮するタランスキー監督が、シモーヌがCG製であることを隠そうとオロオロする様が最高におもしろい。そんなパチーノのコメディー演技だけでも必見モノ!(横森 文)

とっても軽快で分かりやすいコメディー要素タップリのSF作品。監督は『ガタカ』のアンドリュー・ニコル。全体的な映像の色合いや、作中作の映画もガタカの面影が少しありますね。

アル・パチーノが情けない役を演じていますが、なかなか良いです。
シモーヌを演じたレイチェル・ロバーツ的な顔は、日本ではあんまり人気を集めそうな感じじゃなくて、いまいちピンときません。向こうではああいう感じが「完璧な美人」なんでしょうかね?

タランスキーだけでなく、業界人も世間もシモーヌに惚れ込んでシモーヌに翻弄される様がとっても滑稽(いい意味で)でした。その裏で、人間同士の絆の大切さなども描かれていますが、娯楽映画と割りきってみた方が楽しめるかもしれないですね。