『ウィッカーマン(1973年オリジナル版)』映画レビュー

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「”童貞のオジサマが、エッチな島で右往左往”する」エドワード・ウッドワード主演のオリジナル版。

内容(「キネマ旬報社」データベースより)
ニコラス・ケイジ主演のリメイク版も公開された、70年代を代表するカルトスリラー。行方不明の少女を捜しにスコットランドの孤島を訪れたハウイー警部は、原始宗教を信仰する島民に翻弄され…。
内容(「Oricon」データベースより)
原始宗教が信仰されているスコットランドの孤島サマーアイル島を舞台に、行方不明の少女を捜しに訪れた警部と奇妙な島民を描く驚愕のサスペンス・スリラー!エドワード・ウッドワード、クリストファー・リーほか出演。

これは物凄く大好きな映画です。簡単に云ってしまうと、「”童貞のオジサマが、エッチな島で右往左往”する」おはなしです…なんて書くと怒られそうですが。カルト映画・カルトホラーなどと呼ばれることもある本作。

行方不明になっている女の子を捜索しに、スコットランド本土からサマーアイランド島にやってきたハウイー巡査。ハウイーはキリスト教の教えを頑なに守っている真面目な男なのですが、少女を探して島民に聴きこみを行なっていると、自分が考えている常識を逸脱した奔放な性と出会うわけです。島民が考えている宗教観、性に対する意識や行動は、警官にしてクリスチャンであるハウイーとは凡そ相容れることのない形。

一見のどかな田舎の島で、土着の宗教を信じている島民たちに手を焼きつつ、クリストファー・リー演じる領主のサマーアイル卿とも意見を戦わせながら、少女の捜索は進んでいきます。

通常の映画にありがちな結末ではなかったこともあり、観終わったあとはただただ唖然としてしまいました。気を取り直して、その後3回くらい連続で観てしまったんだっけなぁ。兎に角、穏やかなのに得も言われぬ恐怖感がタップリな収穫祭は必見です。超地味な映画なのに、物凄い破壊力を持っているB級カルト映画。

因みに、ニコラス・ケイジのリメイク版はヤバイです。もうね、見る価値皆無の超駄作。胸糞悪い(笑)。