ラストの演出がニクい!19世紀の英国気分が楽しめる室内のセットも見どころのひとつ!
内容(「Oricon」データベースより)
イギリスの人気サスペンス・ドラマ「シャーロック・ホームズの冒険」のDVDシリーズ。「海軍条約事件」「美しき自転車乗り」の全2話収録。
レビュー
製作: マイケル・コックス 製作補佐: スチュアート・ドウティ 原作: コナン・ドイル 音楽: パトリック・ゴワーズ 出演: ジェレミー・ブレット/デヴィッド・バーク 声の出演: 露口茂/長門裕之
— 内容(「CDジャーナル」データベースより)
雷鳴と豪雨という重々しい雰囲気で始まる海軍条約事件。いつものオールバックではなく、ややふんわりとした髪型のシャーロック・ホームズが221Bで実験をしていると、ワトスン医師が外務省に勤める友人、フェルプスからの手紙を持ってやってきます。どうやらホームズは退屈をしていたようで、壁に拳銃で女王の名前を刻んでたようです。有名なエピソードですね。その後ホームズとワトスンは外出しますが、2人のボーラーハット姿がとても様になっております。フェルプスは、英国とイタリアの間で交わされた海軍条約に関して、とある密命を仰せつかるのですが、任務の途中で大切な文書を盗まれてしまいます。そこでホームズたちに相談をしてきたという寸法なのですが、その時のフェルプスの弱りっぷりが、もうホントにヘロヘロで面白いです(笑)。まさに迫真の演技…いやぁ、いい役者さんですね。
今回は屋外よりも、屋内のセットでの撮影が多く、豪華な家敷や粗末な庶民の部屋など、当時を再現した様々なインテリアを観ることができます。英国ならではの壁紙や壁にかけられた絵、趣きのあるランプ等にはじっくりと見入ってしまいました。途中で花を手にして窓辺に立つホームズが映されますが、これは挿絵にもあったカットだそうです。ジェレミー・ブレットの外見は本当にシャーロック・ホームズの挿絵から抜け出たような雰囲気で、とても素敵ですね。それにしても今回のホームズは衣装が盛りだくさんで、色々な服装を楽しめます。ラストの朝食シーンは、ホームズからのなんともニクい仕掛けがあって、心が温まりました。