『エンゼル・ハート(原題:Angel Heart)』映画レビュー

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ウィリアム・ヒョーツバーグの小説『堕ちる天使』が原作となっており、後に様々な映画に影響を与えた1987年のサスペンス映画。ミッキー・ロークとデニーロの共演もさることながら、細かい部分まで作りこまれている素晴らしい作品。

『エンゼル・ハート(原題:Angel Heart)』映画レビュー

【ストーリー】
1955年のブルックリンで私立探偵をしているハリー(ミッキー・ローク)は、ある日サイファー(ロバート・デ・ニーロ)と名乗る謎の紳士から、失踪した歌手ジョニーを探して欲しいとの依頼を受ける。しかし、その調査の過程で、次々と殺人事件が起きていく…。

いや~どうでしょうか、このストーリー。この手のストーリーはゾクゾクします。主演はまだ若き日のミッキー・ローク。そう、まだ例のボクシング騒動が起こる前の本当に良い役者だったことのミッキー・ロークですよ。まぁ、今のロークもある意味返り咲いているのでアレなんですがね。
それから登場機会は少ないものの、ロバート・デ・ニーロが怪演しております。画面に現れると空気がガラッと変わります。

ストーリーもさることながら、随所に散りばめた細部まで作りこんであるセットや映像・見せ方などは、後の映画やゲーム等にも多大な影響を与えたといわれている作品です。

サスペンスに分類されていることが多いですが、ホラーっぽい要素やファンタジーを感じる部分などもあるので、サスペンス色だけを求めるとイマイチかもしれません。そもそも本作からヒントを得て、それぞれに昇華させてしまった作品が数多く出回っている昨今、本作がオリジナルなのに既視感を感じて微妙だな~と思ってしまう可能性があるかも。
そういった意味では、当時リアルタイムで観賞していたことを嬉しく思います。

Amazonレビュー
「悪魔のバイブル」とも称されたウィリアム・ヒューツバックの小説を、鬼才アラン・パーカー監督が映画化したオカルト・スリラー巨編。1955年のブルックリン、私立探偵ハリー(ミッキー・ローク)は、ある日謎の紳士サイファー(ロバート・デ・ニーロ)から、失踪した歌手ジョニーを探してくれとの依頼を受ける。しかし、その調査の過程で次々と殺人事件が起きていき…。