『ダーク・フェアリー(原題:Don’t Be Afraid of the Dark)』映画レビュー

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ギレルモ・デル・トロ感溢れる映像にガイ・ピアース&ケイティ・ホームズなどによる良い演技!だけどありきたりなストーリーと面白みのないCGでお腹いっぱい。

『ダーク・フェアリー(原題:Don't Be Afraid of the Dark)』イメージ画像

【ストーリー】
ロードアイランド州プロヴィデンスの郊外にある古い屋敷に引っ越してきた家族。その地下室には、幼い子供を襲って歯を喰らう邪悪な魔物たちが封印されていた。禁断の扉の封印が解かれ、暗闇の奥からおぞましき群れが迫る。果たして少女サリーの運命は!?

ギレルモ・デル・トロ監督作品は、ついつい注目を集めた当時のM・ナイト・シャマラン監督に抱いていたような期待感を持って鑑賞してしまいます。本作は、そんな期待感を持ってしまったばかりにガッカリしてしまった作品でした。

一応TVムービーの『地下室の魔物』という作品をベースとしたリメイク作品だそうです。映像全体からはいつものギレルモ・デル・トロ監督っぽいダークファンタジーめいた雰囲気が漂っており、ガイ・ピアースにケイティ・ホームズと演技上手な役者がしっかりと演技をしております。主人公の少女”サリー”を演じたベイリー・マディソンちゃんはあんまり可愛くないけど演技がすごく上手。

不満点はやっぱりCG頼みな部分と、ありきたりなストーリー展開でしょうかね。同監督の『パンズ・ラビリンス』のようなドキドキ感や、見終わった後のモヤモヤなど皆無でした。

ガイ・ピアースの父親っぷりは、この手の映画によくあるウッカリバカそのもの。少女サリーや父親の恋人を演じたケイティ・ホームズの心理描写などは比較的丁寧で良かったが、一度観ればもう充分お腹いっぱい。

内容(「キネマ旬報社」データベースより)
TVムービー『地下室の魔物』を『ヘルボーイ』のギレルモ・デル・トロ脚本でリメイクしたサスペンススリラー。内気な少女・サリーは、ある日100年間封印されていた秘密の地下室を発見し、そこで不気味なクリーチャーと出会ってしまう。