『88ミニッツ(原題:88 Minutes)』映画レビュー

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「お前はあと88分で殺される」美女たちに囲まれて、ちょいワルオヤジ風のFBI異常犯罪分析医(アルパチーノ)が犯人探してとりあえず電話に出まくる、88分しかない感じがちっとも伝わってこないサスペンス映画!

アル・パチーノ主演『88ミニッツ(原題:88 Minutes)』映画レビュー

「お前はあと88分で殺される」と宣言された、アル・パチーノ演じる主人公のFBI異常犯罪分析医ジャック・グラム。本作のパチーノはワイルドにヒゲなんか生やして、自宅にはワインセラー、車はポルシェ、時計はタグ・ホイヤーのモナコを身につけちゃって完全にちょいワルオヤジ風。そんなジャック・グラムを取り囲むのは4人の美女たち。しかもどうやら、この中に犯人がいる…?

事件そのものも興味深いんだけど、いかんせん登場人物が多いのと、死の宣告をされてからが長すぎる。「88分しかない!」という感じがちっとも伝わってこない。電話ばっかりしてるしさぁ~…。ネタバレ自重しますが、細かいところも「?」の連続でした。脚本のせいかな。そんなこんなでアル・パチーノはラズベリー賞の最低主演男優賞にノミネートされちゃってます(笑)。

そういえば特徴的な顔立ちのリーリー・ソビエスキーって『アイズ ワイド シャット』に貸し衣装屋の娘役で出ていた娘か…大きくなって残念な感じになったな。

そんなわけで、主人公がアル・パチーノじゃなくても成立しそうだけど、アル・パチーノが出ているからなんとか鑑賞に堪えられたって感じです。

内容(「キネマ旬報社」データベースより)
アル・パチーノ主演によるサスペンスアクション。シアトルで女性ばかりを狙った連続殺人事件が発生。同じ頃、FBI異常犯罪分析医・ジャックに「お前はあと88分で殺される」との電話が掛かってくる。やがて容疑者と思しき4人の美女の存在が浮上するが…。