『天使と悪魔(原題:Angels & Demons)』映画レビュー

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壮大にして豪華なご都合主義的サスペンス映画。面白いんだけど迷いがなさすぎる…。

トム・ハンクス、ユアン・マクレガー出演の『天使と悪魔(現代:Angels & Demons)』タイトル画像

『ダ・ヴィンチ・コード』の続編(原作とは逆)として制作された本作。前作に引き続いてトム・ハンクスが主演し、ユアン・マクレガーや名優ステラン・スカルスガルドなどが出演しており、前作と同じく豪華な作品となっている。

そんなわけで、役者の演技はもとより、セットも良く出来ているので安心して鑑賞できたことは言うまでもない。ただ、前作同様とっても気になる点があって、イマイチ感情移入ができなかった。トム・ハンクス演じる主人公のロバート・ラングドンに迷いがなさすぎるのだ。ちょっとしたヒントから全てを理解して迷わず現場に直行(だが間に合わず)。またちょっとしたヒントから導き出した答えを、間違いないと根拠なく言い切って現場に直行(また間に合わず)の連続で、鑑賞しながらどんどん冷めてしまった。

【ストーリー】
カトリック教会の新しい教皇を選出するコンクラーベの開催が迫るヴァチカンで、候補者の枢機卿たちが誘拐される。
犯人はスイスの研究所から恐るべき破壊力を持つ“反物質” を盗み出し、ヴァチカンの爆破をも企てていた。
宗教象徴学者のラングドン教授は、ヴァチカンより依頼を受けてこの事件の調査を開始。
教会に迫害された科学者たちが創設した秘密結社イルミナティとの関連性に気づいた彼は、美人科学者ヴィットリアの協力を得て、謎に満ちた事件の真相を追うがーー!?