『ディアボロス/悪魔の扉(原題:The Devil’s Advocate)』映画レビュー

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キアヌ・リーヴスが『スピード2』の出演を蹴ってでもアル・パチーノと共演したかった!という触れ込み。だがキアヌは相変わらず無機質な感じ(笑)。アル・パチーノはいつも以上のオーバーリアクション!地味な法廷ものかと思いきや、サタンだの悪魔だのオカルトチックな展開になっていって驚きました!

アル・パチーノ、キアヌ・リーヴス、シャーリーズ・セロン出演のサスペンス映画『ディアボロス/悪魔の扉(原題:The Devil's Advocate)』イメージショット。

10年以上前にビデオテープで観たきり。DVDを買おうにもプレミアが付き、レンタルビデオ店で見かけることもなく(たまたまだと思いますが)、もう一度観たい気持ちが時々沸き起こっていた本作。ブルーレイが発売されたので、嬉々として購入いたしました。

フロリダの若くて優秀な弁護士ケヴィン・ロマックス(キアヌ・リーヴス)は、法廷での驚異的な無敗記録を買われて、破格の報酬でニューヨークの大物弁護士ジョン・ミルトン(アル・パチーノ)の事務所に雇われる。だが、彼の周囲では次々と不気味な事件が起こるようになり、ケヴィンや彼の妻にも危険が及ぶ。そしてケヴィンは、ミルトンについて恐ろしい事実を知ることとなる…。

うーん、キアヌ若いなぁ。まさに外見的には全盛期ですね。演技や表情は相変わらず無機質というか要はアレなんですが、”若くて優秀な弁護士”というのにピッタリなルックス。ケヴィンの妻であるメアリー・アン・ロマックスを演じたのはシャーリーズ・セロン。本作の公開当時はまだ22歳くらい。弁護士の妻としてはちょっとアホそうな外見だけど、美人で華がある。でも、次第にぶっ壊れてゆく難しい演技を見事にやってのけていて、感心しました。
アル・パチーノは流石の貫禄。登場シーンは物凄く多いわけでは無いのだが、一つ一つの場面が記憶に残ります。ラストにかけて盛り上がっていくアル・パチーノの演技はいつも以上に舞台や劇場的な感じを意識しているように思えた。…平たく云うと”大げさ”なんだけども。

予備知識無しの状態で最初に観た時は、序盤の雰囲気で地味~な法廷サスペンスが繰り広げられるのかと勘違いしてしまいました。話が進むうちに悪魔にサタン、そしてオカルトなどなど色々な要素が織り交ぜられてきて、凄くスリリングな展開になってゆきます。

だけど通常のシーンとCGを使っている部分の落差がなんとも残念な感じ。モーフィングもこれみよがしに使ったりする必要あるのかな?というのが、当時も今も共通した感想です。

内容(「Oricon」データベースより)
キアヌ・リーブスとアル・パチーノが初競演したサスペンス。ニューヨークに君臨する法律事務所から破格の報酬でスカウトされた新進気鋭の若手弁護士ケヴィン。意気盛んに法廷にも挑む彼に、虚栄に満ち、巨大な悪にまみれた、とてつもない“事件”が襲い掛かる。