『ソイレント・グリーン』映画レビュー

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人口爆発・食糧危機・安楽死・美女は家具(!)…などなど、当時の予想が満載。だけど全然未来を感じないセットとダレダレ進行で、少々辟易のSF映画。

チャールトン・ヘストン主演のSF映画、『ソイレント・グリーン』のタイトル・キャプチャ

ハリイ・ハリスンの小説『人間がいっぱい』を原作とする本作は、1973年の頃に想像されたある種の未来予想が展開されている。人口増加に伴う失業からの貧困や食糧危機や安楽死、美女は家具として富豪の家に置いておかれる(!)など、当時の予想は当たったものもあれば、外れた物もありますね。

ミクロの決死圏などで知られるリチャード・フライシャー監督がメガホンをとった本作ですが、意外とダルい展開…。部分部分では「おおっ!」と思う瞬間はあるのだが、全体の進行が恐ろしく遅くて退屈。そしてなにより、未来なのにインテリアやその他のグッズが当時のまんまなんですよね。全然未来を感じないセットに辟易してしまいました。

色々と不満点はあるものの、ラストの種明かし自体は結構良かった(ラストも全然緊迫感が無い雰囲気でしたけど…)。

それはそうと、最近ニュースで”ソイレント”なる食品が取り上げられていましたが、もしかして…このソイレントの原料も…まさか…?ギャーッ!!

Amazonレビュー
西暦2022年。環境破壊と人口過多が深刻な食糧不足を招いており、特に4000万人の人口を抱えたニューヨーク市では、プランクトンを材料とする固形食「ソイレント・グリーン」の配給でしのいでいた。そんな際、ソイレント社の取締役サイモンソン(ジョセフ・コットン)が殺害される。捜査に当たる市警殺人課の刑事ソーン(チャールトン・ヘストン)は、事件を追ううちソイレント・グリーンの恐るべき秘密を知ってしまう…。