果てしなく長く、重苦しい物語。ジェレミー・ブレットのかっこ良さを改めて実感できる一作でもある。
Wikipediaより抜粋
バークレー大佐の殺人事件をシャーロック・ホームズが調査する。大佐が死亡する前、夫人と激しく口論する声が聞こえ、大佐の死体が発見された横では夫人が気を失って倒れていた。大佐の死体はモーニングルームという、庭に出られる部屋で発見された。事件のあった晩、夫人がモーニングルームに入り、女中にお茶を持ってくるように頼む。その間に大佐が帰ってきたのだが、お茶を持ってきた女中が、部屋には鍵がかけられ、大佐と夫人が激しく口論しているのを聞く。女中は料理女と馭者を呼びに行ったが、まだ激しい口論は続いていた。突然、恐ろしい男の叫び声とガシャンという音、そして女の悲鳴が聞こえたので、馭者は外から部屋に入り、大佐が頭から血を流して死んでいるのを見る…
『まがった男』とはなんともアレなタイトルですね。今では許されない表現かもしれません。冒頭から、ホームズのテンションがかな～～～り低いです（笑）。本作はミステリー要素もきちんとあり、また植民地時代のインドで悲惨な体験をした男の物悲しい物語が語られたりと、結構満足度の高いヘビーな作品です。
とても印象に残ったシーンとしては、マントルピースの前に立って火掻き棒を振るホームズの姿。ジェレミー・ブレットの絵画的な美しさ。とってもスマートなので、立っているだけで絵になる男ですね。
この『まがった男』は、グラナダTVの『シャーロック・ホームズの冒険』の中でも重たくて悲しい作品として、個人的にとても印象深いものです。
