『ルパン(原題:Arsène Lupin)』映画レビュー

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

色々な要素を織り込んだのでちょっと長く感じるけどアドベンチャー要素たっぷりで楽しめた。声優さんも殆ど『ルパン三世』の人たちってところは、まぁネタとしては良かったと思う。
2004年公開、ロマン・デュリス、エヴァ・グリーン、クリスティン・スコット・トーマス出演の『ルパン(原題:Arsène Lupin)』

あんまり面白くなさそうだけどエヴァ・グリーンが出ているので鑑賞してみた。
割りとお金もかかっていたし、CGはちゃっちいけど謎解きの要素などは丁寧で、アドベンチャー作品として結構楽しめた(長く感じるけど…)。

ルパンを演じたロマン・デュリスは、なんとなくルパン三世も演じられそうな雰囲気(オリジナルはアルセーヌ・ルパンなんだけどね…)だけど、けっこう空気のような存在だったなぁ。エヴァ・グリーンは当然のごとく美しかったし、他の役者も良かったんだけど、完全にジョゼフィーヌ・バルサモ・カリオストロ伯爵夫人を演じたクリスティン・スコット・トーマスの怪演に全てを持っていかれちゃった。

ルパンの小説から色々なキャラクターや設定・伏線などを取り入れていて、これはロバート・ダウニーJrの『シャーロック・ホームズ』と比較して、だいぶマシだったように感じる。

また、この映画の吹き替えは楽しいのでオススメ。ルパン三世で次元大介の声をあてている小林清志さんや、『カリオストロの城』でクラリスの声を担当した島本須美さんが本作のクラリスも担当している。そしてなんといってもルパンを翻弄するジョゼフィーヌの吹き替えは、峰不二子でお馴染みの増山江威子さん。もうここまでやるならいっそルパンも栗田貫一さんで良かったのでは?と思ってしまいました。

内容(「Oricon」データベースより)
モーリス・ルブラン原作のルパン・シリーズ生誕100周年を記念して『カリオストロ伯爵夫人』をベースに、若き怪盗紳士アルセーヌ・ルパンの活躍を大胆かつ華麗に描いたアドベンチャー・ロマン大作。