『スプライス(原題:SPLICE)』映画レビュー

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※ネタバレ気味。グロいしキモいし後味悪いし…そもそも悪趣味!もっと嫌な気持ちになれそうだったのに展開がストレートで少々消化不良!

エイドリアン・ブロディ、サラ・ポーリー主演のSFサスペンス『スプライス(原題:SPLICE)』映画レビュー

ギレルモ・デル・トロ製作総指揮の元、『CUBE』のヴィンチェンゾ・ナタリ監督の作品ということもあり、期待値も微妙(いい意味で)な感じで鑑賞を開始。
ある科学者夫婦が、人間と動物のDNAを交配させて新しい生物を創りだそうとする。実験の結果誕生してきた生物を”ドレン”と名づけて、こっそりと飼育していくが…。

なんだかとっても面白そうな展開。生物が思い切り男性器っぽい感じだったり、ブヨブヨとした気持ち悪さを持っていたり。人と動物のキメラとして生まれてきた”ドレン”に至っては、子供の頃の性器っぽいヤバさも勿論ですが、女性として成長する過程の少女の頃~大人になってからもヤバイヤバイ。顔がパックリ割れそうな変な溝や微妙な感じに離れた目など、なんだか見ていて不安になる要素満載。しかもこのヤバさ満開のドレンったら、この科学者夫婦と本番を開始しちゃうからね。悪趣味きわまりないね。

エイドリアン・ブロディとサラ・ポーリーが演じる科学者夫婦の行動や思考はさておいて、このドレンの成長っぷりを楽しむ過程では文句のない作品でした。ただ、結局ありがちな展開だったりと設定の面白さを活かしていない気がしてなりません。嗚呼だけどそういうラストね。予想通りだけど後もわっる~(苦笑)。

鑑賞後思ったのは『エスター』と同様に、結構他人には薦めたくなるという要素を持っていたこと。一人で観て後悔しましたが、何人かでみると結構盛り上がるかも?あの悪趣味な本番シーン以外はね!

内容(「Oricon」データベースより)
「CUBE キューブ」のヴィンチェンゾ・ナタリ監督が放つSFサスペンスの傑作!科学者の夫婦クライヴとエルサは、法と倫理を無視して禁断の実験に身を投じてしまう。それは人間と動物のDNAを配合して“新生命体”を創り出すこと。実験は成功し、二人は誕生した新生命体にドレンと名づけ、秘密裏に育てていく。ドレンは急速に美しい女性に成長するが、やがて手に負えないモンスターと化してしまう…。