『カウボーイ&エイリアン』映画レビュー

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ダニエル・クレイグにハリソン・フォード等の豪華な出演陣とお金の掛かった映像!とは裏腹にB級テイスト満載&整合性のとれない無茶苦茶な展開で…。

ダニエル・クレイグ、ハリソン・フォード出演『カウボーイ&エイリアン』タイトル画像

左腕に謎の腕輪をはめた状態で記憶を失ったカウボーイ・ジェイク(ダニエル・クレイグ)が、自身の記憶を取り戻そうとしながら、未知の敵(エイリアン)と戦うという、同名のコミックを原作としたと西部劇テイストのSF映画。

ジェイク役へのオファーはロバート・ダウニーJrが最初だったらしいが、折り合いがつかずにダニエル・クレイグとなっている。吹き替えも小杉十郎太さんだし、いつものボンド…じゃなくてダニエルなんだけど、西部が舞台で埃っぽくて乾燥気味な環境演出(セットだろうけど)も相まってか、なんだかシワシワのオジイチャンみたい…。

そしてこれまた豪華というか無駄にというか、ハリソン・フォードも出演している。ショーン・コネリーが主人公インディアナの父親を演じた『インディー・ジョーンズ』シリーズから時を経てまた、ボンドとインディアナが共演することになろうとは…。

豪華なキャストに加えて素晴らしくお金の掛かったセットで、前半あたりはワクワク感が止まりませんでしたが、ヒロインのエラ・スウェンソン(オリヴィア・ワイルド)が色々掻き回して無茶苦茶になっていきます。味方だと云いつつ殴ったり、訳の分からないことを言い出したり、兎に角こいつに振り回されすぎてイライラします(笑)。

ポケモンのキャラクター”ウツドン”みたいな外観のエイリアンは、戦い方も肉弾戦メインであまり面白味なし。『アイアンマン』の監督”ジョン・ファブロー”作品なのに面白く無いってどういうこっちゃ(笑)。
何の意味もなく回収もされない伏線や、前述のヒロインが発する意味不明の言動、最後の方にいくに従って無茶苦茶バカバカしくなるのは、脚本家が三人もいたからでしょうかね?
まあ、豪華なキャストと凄い映像には満足したから良しとするか…。

内容(「キネマ旬報社」データベースより)
ジョン・ファヴロー監督×ダニエル・クレイグ主演で贈るSFアクション。記憶を失ったカウボーイ、ジェイク・ロネガンが、自分の記憶を取り戻すため、唯一の手掛かりである謎の腕輪を頼りに未知の敵に戦いを挑んでいく。