ヒュー・グラントはいつも通りのダメ男。最初は可愛くないと感じていた子役(ニコラス・ホルト)に最後はやられた!なかなか楽しいコメディ風味のヒューマンドラマ。
親の遺産で悠々自適な生活を送る38歳独身男”ウィル”を演じたヒュー・グラントは、この手のダメ男を演じさせたら世界一ですね。ふとしたことがきっかけでウィルと知り合い、親交を深めてゆく少年”マーカス”を演じたのは、後に『X-MEN』などで活躍することとなるニコラス・ホルト。変な髪型と眉毛がスポック船長みたいで最初はどうにも気に食わなかったのですが、結構ひたむきに演技をしていて後半はちょっとファンになってしまいました。
原作と大きく違うのは後半だそうですが、映画向けに変更して正解だったと思います。正直ちょっと盛り上がりには欠けるかな?と思いましたが、爽やかで清々しい感じがコメディタッチの映画には丁度いいのかも。
脇を固める女性陣も魅力的な面々。レイチェル・ワイズは中盤以降からちょこっと出演で少々残念でしたが、ヒュー・グラント&ニコラス・ホルトの演技と全体に散りばめられたクスっと来る系のユーモアを楽しめたので、結構な満足感がありました。
敢えて難点を挙げると、特典映像でカットされていたシーンの数々が結構良かったので、本編に収録しておいて欲しかったかなと感じたことかなぁ。
内容(「Oricon」データベースより)
親の遺産を相続し、仕事も結婚もせずに悠悠自適の生活を送る38歳の独身男性。そんな彼がある日、本気の恋をしてしまう。果たして、彼が選ぶのは遊び人の生活か、それとも“オトナ”らしい生活か…。イギリスの作家ニック・ホーンビィによる同名小説を映画化した、ヒュー・グラント主演によるコメディ!