それなりに鑑賞できる内容ではありましたが、シャーロック・ホームズが単なる”設定”って感じでした…。
う~ん、シャーロック・ホームズものはもう、ジェレミー・ブレットが脳裏に焼き付いていて難しいです。本作でホームズを演じているマット・フリューワーはあんまりイギリス人ぽく見えないんですが、人々が頭に思い描いているような「英国紳士」の再現は上々で、外観上は決して悪くないと思います。19世紀ロンドンの様子もまぁまぁ。
でもこのホームズ、なんか強すぎるんですよね。そしてそんなに変人という感じもしない。ロバート・ダウニーJrのホームズも強すぎるけど。ホームズは頭が良すぎるがゆえの悩みがあったり、おくすりに手を出したりしてしまうような繊細な部分があって、ファンとしてはそれもしっかりと表現して頂きたかったところ。
さて、話の筋はけっこう分かりやすくて犯人もすぐに当たりがつきますので、ストーリー的な面白みには欠けるかもしれません。雰囲気だけ楽しむのであれば合格点かも。ラストもなかなかでしたよ。
え~っとワトスンはゴメン、覚えてない!
内容(「Oricon」データベースより)
並外れた推理力と観察力を持った私立探偵・シャーロック・ホームズが難事件に挑む様を描く怪奇ミステリー。コナン・ドイルの未刊のアイデアを元に製作された作品。