『ニック・オブ・タイム』映画レビュー

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まだブレイク前の初々しいジョニー・デップが挑むサスペンス・スリラー。息もつかせぬ山場と抜群のテンポ感。何よりも怖いのは、しつこすぎるクリストファー・ウォーケン…。

ジョニー・デップ&クリストファー・ウォーケンのスリリングな映画『ニック・オブ・タイム』タイトル画面

ジョニー・デップが演じるのは、大切な娘を人質に取られて州知事を暗殺するようにと脅迫された会計士のジーン。娘を思う気持ちは誰にも負けないが、何の変哲もない普通のお父さんといったところなのですが、まだブレイク前の初々しいジョニー・デップが好演しております。

この映画は「大切なモノを人質に取られてその代償に~」という、よくあるタイプお映画なのですが、とてもテンポの良い映画なので飽きずに鑑賞できちゃいました。

本作で何よりも怖かったのは、州知事の暗殺を命じ、決して自らは手を汚さないようにしつつも、ジーンにピッタリと張り付いているクリストファー・ウォーケン。自ら手を汚さないようにしているんだけど、常にジーンの近くにベッタリと張り付いている超粘着なストーカーで、これは怪しすぎる(笑)!近い近い!!ジーンに擦り付けようとしている癖にそんなにくっついてちゃバレちゃうだろうに!

ジョニー・デップ&クリストファー・ウォーケンのスリリングな映画、『ニック・オブ・タイム』のワンシーン。近い近い!!

最近は無駄に上映時間ばかり長くてダラダラとしている映画も多いけれど、本作くらいの上映時間(89分)でテンポ良くやってもらうと文句のつけようも無いですね。
役柄的に意図してのことでしょうが、本作におけるジョニー・デップの無個性&イケてないっぷりは、女性ファンには不満かも?

内容(「キネマ旬報社」データベースより)
『リバティーン』のジョニー・デップ主演によるサスペンススリラー。会計士のジーンは、ロサンゼルスのユラオン駅で6歳の娘を誘拐され、州知事暗殺計画への加担を迫られる。わずかな時間で決断を迫られた彼は…。