『薔薇の名前』映画レビュー

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ショーン・コネリーが薄味に思えるほどの見た目をした、濃い口の役者が勢揃い!中世の修道院で、謎の殺人事件が起きちゃった!

内容(「キネマ旬報社」データベースより)
『スターリングラード』のジャン=ジャック・アノー監督によるサスペンス。修道士・ウィリアムと見習い・アドソのふたりが、不審な死を遂げた若い修道士の死の真相究明に乗り出す。
内容(「Oricon」データベースより)
宗教裁判が激化している中世ヨーロッパを舞台に、修道士の連続殺人事件の解明に挑む中年の僧と見習い修道士の姿を描いたゴシック・サスペンス。「

ウンベルト・エーコの小説を映画化した作品で、中世ヨーロッパの修道院を舞台にした重厚なサスペンス。ショーン・コネリーの名演技もさすがだが、若き日のクリスチャン・スレーターの演技も冴え渡っている。

原作と比べてみると、神学的な表現などは薄れているものの、キッチリとサスペンス色を強めて映画作品としてはかなりの出来栄えに昇華させている。特筆すべきは、中世ヨーロッパの再現具合であるが、文句なしの再現度ではなかろうか。セットだけでなく、よくもまぁこんな顔の人達を集めたなぁ…的な、素晴らしき登場人物には恐れ入りました。