『ヴィレッジ』映画レビュー

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なにかやらなければいけない監督、M.ナイト・シャマランが今回も魅せる妖しげな作品。

M・ナイト・シャマラン監督作品『ヴィレッジ』からの一コマ

『シックス・センス』以降、何か仕掛けをしなければいけないような宿命(笑)を背負わされたM.ナイト・シャマラン監督。今回もしっかりやってくれました。その仕掛け自体はなんとなく予想はつくものの、この村のなんとも言えない不気味で奇妙な感じを、地味だけども上手に演出しており、最後まで飽きずに鑑賞することができました。

ホアキン・フェニックスにエイドリアン・ブロディは勿論のこと、盲目の女性役を見事に演じたブライス・ダラス・ハワードはとっても良かった。
エイドリアン・ブロディ或いはヴァンサン・カッセルが出演している映画って、身勝手に期待しちゃう部分がありますね。あの二人って、無駄に怪しい雰囲気を持っている気がします。

村には「周囲の森に入ってはいけない=外の世界を知ってはいけない」などの掟があって、村人たちはそれをきっちり守っている。それを破ると「何か」が警告にやってきたりするんだけど、設定は凄くいいんですが、もうちょいこのへんをしっかり掘り下げてもらったりして欲しかった気もする。なんというかあっさりなんですよね…。
色々な仕掛けが種明かしされるシーンがことごとく地味で、「あっ、そうですか」「あっ、やっぱり?」位の驚きしか無かったのが個人的に残念な部分でした。
ま、驚けるかそうでもないかは結局人それぞれなんでしょうけど。

Amazonレビューより
超常現象(らしきものも含め)を題材にしたセンセーショナルな作品を作り続け、つねに賛否両論を起こしてきたM.ナイト・シャマラン監督。本作では、「周囲の森に入ってはいけない=外の世界を知ってはいけない」などの掟を守り、隔離された生活を続ける村人たちのミステリーに挑む。好奇心旺盛な青年ルシアスが森に足を踏み入れると決意したとき、森の中の「何か」が村人に恐ろしい警告を発し始めるが…。