リサイクルショップの片隅に捨て値同然で置かれていたこいつらは、昆虫標本のニセモノです。
隣には本物の蝶やサソリなどが売られておりましたが、それらは保存状態が悪かったのか、ケースの隅に何かの卵や幼虫の死骸のようなものがパラパラと落ちておりました。買おうとしていたものが虫などの死骸なのに、それを見て気持ち悪いと思ってしまうあたりは少々可笑しな気もしますが、アレを見ては本物はやっぱりなぁ…と思ってしまうのも無理はないでしょう。
さて、ヴンダーカンマーには欠かせないと思って入手したこの『まがい物の昆虫標本』ですが、フェイクといえどもなかなか侮れません。遠目には充分本物に見えますよ。19世紀の英国が舞台となっている映画を見ると、紳士の部屋にうはこういった標本が額に入れられ、壁に飾られていたりします。英国風或いはクラシックな部屋には欠かすことのできない品ではないでしょうか。
因みに左から”エアクスタテヅノカブト”、”ビルマゴホンヅノカブト”、”ピサロタテヅノカブト”だそうです。カブトムシってだいたいツノが生えているのだから、わざわざ名前にツノツノ付けなくてもいいんじゃないかな?と、どうでもいい考えを抱いてしまいました。