ショーンコネリーを無駄遣いした1981年公開の突っ込みどころの多いグダグダSF作品。
木星に一番近い衛星イオ。そこの鉱石採掘基地“Con-Am 27″は、さながらハイテク化した地獄だった。ベテラン保安官(ショーン・コネリー)は、鉱山作業員の謎めいた死の調査を開始。真相究明の過程で、彼は孤立していく。『アウトランド』で監督/脚本のピーター・ハイアムズ(『タイムコップ』『2010年』)は、今日の企業中心社会の行き着く先にある、戦慄の世界を描き切った。フィリップ・ハリソンの、目を見張る美術デザインと、アカデミー賞(R)を2度受賞†したジョン・スティアーズの特殊効果によって、人間疎外の恐怖が浮き彫りにされる。その成果がこの“意外性あふれる魅力的な映画”(Vincent Canby, The New York Times)。
いやいや、アンタらさぁ…宇宙服のヘルメットがだいぶユルすぎでしょう…グラグラしてまっせ…とか、監視カメラがあるのに色々作業する奴らとか…他にも突っ込みたいところが満載の本作です。あんまり真面目に語る気にはならないぞ、これは(笑)。
謎めいた死を遂げた作業員の調査を調査するオニール保安官(ショーン・コネリー)。これが別に、コネリーじゃなくても良かったんじゃないかと思ってしまう程、誰でも良かった感が出ています。セットはこの時代にしては本格的で凝っていて、部分部分に未来感が出せていますが、銃の見た目が極フツ~のライフルだったりショットガン?だったりしてなんとも。もしかして、西部劇を意識しているのかな?しなくていいと思うぞ!?
しかも殺し屋がやってくるというのに大した準備もせずに待っているだけだし、途中からどうでもイイや~って感じで流して観てしまいました。ショーン・コネリーファンがこういう感じなのだから、普通の人はもっとどうでもイイ感じで鑑賞したのではなかろうか(笑)。
強いて良い所を挙げるとすると、皆無に等しいわけですが…ハイアムズ作品っぽくセリフが最小限な辺り?とも思いましたが、よくよく考えるとこれがまた退屈さを助長しているわけでありまして、まぁなんとも、二度と観る気の起きない作品と相成りました。