『RPG』映画レビュー

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RPGゲームのようなファンタジー世界を舞台にしたコミュニティで、全てにおいてイマイチの展開が繰り広げられました。

ツマラナイとは言わないが、面白くもない映画『RPG』のタイトル画面。

実の兄や恋人が、RPGのファンタジー世界で登場人物になりきるコミュニティに熱中して帰らなくなってしまった。そんなコミュニティとは無縁だった主人公のエリックだったが、彼女を取り戻そうとしてコミュニティを訪れる…。

再生ボタンを押して数分後、なんとなく感じた嫌な予感のまんま最後まで進んで行きました(笑)。
RPGのファンタジー世界とは云っても、人里離れた場所にそういう日光江戸村的(笑)なセットを作って、ショボイ衣装から本格的な衣装の人が大勢集まってファンタジーっぽい生活をしていました。この世界では怪我をしそうな武器が禁止されていたり、役になりきらなければいけなかったりと、結構リアリティのあるルールが決められています。その辺はまあいいんですが、なんとも特徴のない登場人物の面々やダラダラ具合。結構鑑賞していて苦痛だった。主人公の兄だけはなかなか良かったけど。

RPGに没頭する大人への警鐘が込められているわけでもなく、セットや衣装が素晴らしいわけでもなく、こういう閉塞的な空間で起こりがちな心理的な何かを描いているわけでもなく、結局のところはたいして可愛くもないヒロインを取り合っているだけ…。

本当に96分程度の短い作品なんだろうか?と疑いたくなるほどダラダラしていて、正直起きていることがキツかったと云う有様。よく寝なかったな。とりあえずサスペンスってことで事件も起こりますが、なんか唐突。時既に遅しでどうでもいい。完全にダレちゃいました。

頑張って最後まで観たけど、かなりキツかった。見終わった直後にも関わらず、記憶の片隅にすら残らなかった映画として、そういう意味でここに記録しておくこととする。

内容(「Oricon」データベースより)
TVゲーム“RPG”の世界に没頭したプレイヤーたちが惨劇を引き起こす、心理シチュエーション・ムービー。参加者が王様や戦士、エルフ、神官などの職業を演じ、共通のルールのもと暮らす。そんなゲームの世界を現実化したコミュニティに熱中するエリックの兄や恋人のエヴリン。コミュニティとは無縁であったエリックは、彼女を連れ戻すために足を踏み入れるが…。