『007 ドクター・ノオ(007は殺しの番号)』映画レビュー

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英国スパイのジェームズ・ボンドが活躍する007シリーズの記念すべき一作目。ショーン・コネリーの見事な英国紳士っぷりにウットリの前半と、奇想天外なB級臭漂う後半を楽しめる迷作!

ジェームズ・ボンド・デビューのショーン・コネリー。30歳そこそこには見えないぞ!

先日公開されたスカイフォールも興行的に成功しているようで、007シリーズも五十周年。そんなジェームズ・ボンドの007シリーズは、こちらの『ドクター・ノオ』で幕を開けました。
誰をジェームズ・ボンド役にするかでかなり揉めたようで、たくさんの候補が上がっていたそうです。シャーロック・ホームズの冒険で人気を博すジェレミー・ブレットもオーディションを受けたとのこと。さて最終的にジェームズ・ボンドを見事に勝ち取ったのはショーン・コネリーでした。制作陣はコネリーを立派な紳士に仕立て上げ、結果として大成功。作中でもコネリーの立ち振舞は見事な英国紳士です。サヴィル・ロウ仕立てのスーツを着てチャーチの靴を履き、ターンブル&アッサーのターンナップカフスのワイシャツを着たショーン・コネリーを観るだけでカッコイイなぁ~と思ってしまい、この『ドクター・ノオ』は個人的に、007シリーズの中でもリピート率の高い作品です。

さて、本作をB級映画たらしめているのは後半部分で、突然謎の島に上陸したボンド一行。スパイ映画から急に冒険活劇の様相を呈してしまう辺りから(笑)。だけどこれがダニエル・クレイグがボンドを演じる前までの主流となるわけですから見過ごすわけには行きません。沢山の突っ込みどころがありますので、楽しんでみて下さい。
勿論、若山弦蔵さんの吹き替えは必須!

Amazon.co.jp 内容紹介
007シリーズ第1弾。ジェームズ・ボンドが初登場。
この作品から伝説は始まった!
ジェームズ・ボンド…ショーン・コネリー(若山弦蔵)
ドクター・ノオ…ジョセフ・ワイズマン(有本欽隆)
ハニー・ライダー…ウルスラ・アンドレス(弓場沙織)

監督:テレンス・ヤング
製作:ハリー・サルツマン/アルバート・R・ブロッコリ
脚本:リチャード・メイバウム
原作:イアン・フレミング

●字幕翻訳:保田道子 ●吹替翻訳:平田勝茂
宇宙ロケットを妨害する怪電波の調査に当たっていたイギリス諜報部員がジャマイカで殺された。早速現地に派遣されたのは、コードネーム=007ことジェームズ・ボンド。そこで彼はドクター・ノオと名乗る中国人博士が所有する謎の島に秘密が隠されていることを知る……。劇場公開と共に世界中のファンを虜にした007シリーズの第一作! ショーン・コネリーは本作で一躍スターへの仲間入りを果たした。日本でも初公開時は『007は殺しの番号』のタイトルで登場し、熱狂的に迎え入れられた記念すべき作品だ!