『ザ・ロック』映画レビュー

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ほぼジェームズ・ボンドの老後(笑)を演じたショーン・コネリーが渋すぎ!ニコラス・ケイジとエド・ハリスをはじめとした安心のキャストが繰り広げる、ドキドキの潜入系アクション映画!

年令を重ねるごとに渋みが増すショーン・コネリー

個人的にはまったく好きじゃないマイケル・ベイ監督作品の中で、唯一のお気に入り作品。

神経性毒ガスミサイルを奪ってにアルカトラズ島に立て篭もったテロリスト。そのテロリストのリーダーを演じるのはエド・ハリス。いやーなんともサマになっております。ただのテロリストではなくて、真っ当な軍人としてきちんとした主義を持っており、時に悩んだりする描写が良いですね。
ニコラス・ケイジ演じるグッドスピードは、普段はFBIの科学研究班として、日々実験や研究をしている男。だけど今回奪われたのが神経性の毒ガスをばらまくミサイルなもんで、否応なしに現場へと送り込まれるハメに…ニコラス・ケイジの演技も流石の一言で、オロオロしたり迷ったりしつつも段々成長して、常に前向きな好青年(髪は薄いが…)を見事に演じております。
そしてなんといってもこの男。ショーン・コネリー演じるジョン・パトリック・メイソンは、33年前にアルカトラズの監獄から脱出したという謎の男…結構早い段階で明らかになるが、実はイギリスの諜報部員だったという…って、それってモロに、ジェームズ・ボンドじゃないの(笑)!しかもアレですよ、吹き替えはあの『若山弦蔵』さんだから、こりゃもう完全に退役後のジェームズ・ボンドを見ているかのよう。年をとっても実践ではまだまだ軽快で確実な動きと冷静な判断を忘れていませんね。

ストーリーも無駄に思えるシーンはほとんど無くて、若山コネリーってこともあり、ついつい前のめりで熱~~~~く鑑賞してしまった。
ラストも爽快で、こりゃ何度も観たくなる!と、すぐさま二度目の再生をしてしまうくらいに、個人的にはものすごく気に入った作品となりました。理由は「若山コネリーが観たいから」ってだけかもしれないけど(笑)。

Amazon.co.jp レビュー
脱獄不可能の刑務所があったアルカトラズ島に、神経性毒ガスを奪ったテロリスト軍団が観光客を人質にしてたてこもった。タイム・リミットは40時間。FBIは化学兵器のスペシャリスト(ニコラス・ケイジ)と、33年前アルカトラズ島を脱獄したという男(ショーン・コネリー)を「ザ・ロック」と呼ばれる鉄壁の要塞へと送り込む。
『ビバリーヒルズ・コップ』『トップガン』のプロデューサーコンビ、ドン・シンプソン&ジェリー・ブラッカイマーによる、スリリングなアクション大作である。『アポロ13』のエド・ハリスが、「テロを決行しなければならなかった」テロリストのリーダーとしての内面的葛藤を熱演してみせる。監督はマイケル・ベイ。(伊藤文恵)