『アベンジャーズ(The Avengers)』映画レビュー

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「はい、最初とかとってもオシャレ~!でもでも、そんだけ~!」

Amazon.co.jp 内容紹介
世界征服も、二人の前ではスタイリッシュな夢に終わる。

イギリスは、かつてない異常気象に見舞われていた。猛暑から極寒へ。豪雪に巨大な雹…。イギリス政府の極秘謀報機関は、気象学者のエマ・ピールに調査を依頼した。一方、謀報機関のエージェントであるジョン・スティードも、彼女と共同で捜査を行うよう指令を受ける。さっそく2人は、元謀報機関の職員であり、優秀な科学者であるサー・オーガスト・デ・ウィンターに目をつける。そして、その影には意外な人物が隠されていた。ショーン・コネリーが天才的な悪役を披露。またスタイリッシュ・ムービーにふさわしい二人の主人公、レイフ・ファインズとユマ・サーマンの華麗なるファッションにも注目。

イギリスで1960年代に製作されたTVシリーズ『おしゃれマル秘探偵』の映画化作品。
クラシックなスーツに身を包んだ英国紳士が活躍するとってもスタイリッシュでオシャレなスパイ映画。だけど全てが軽いっていうか軽薄でユル~い。かなり好みが分かれそうな作品。

後にハンニバル・レクターの『レッド・ドラゴン』に悪役として出演するレイフ・ファインズが英国スパイのジョン・スティードに扮しているのだが、これがなかなかの英国紳士っぷり。先に『レッド・ドラゴン』でレイフ・ファインズを知った私は、このスマートで上品で、オシャレで知的なこのジョン・スティードがレイフ・ファインズだと気付くのに時間がかかってしまいました。イメージって大事ですね。

さて、冒頭のクラシックなスーツにハット、そして傘をステッキのように持って歩くシーンがとっても素敵。ただ、全体的にコメディー要素というか、寒~いギャグが散りばめられていて、どれも的を外していてかなり「スベってる感」が否めません(笑)。ユマ・サーマンはオシャレです…どうでもいいけど。

そして肝心の我らがショーン・コネリーは悪役なのですが、クマの着ぐるみを着ている場面があったり、雨に濡れたユマ・サーマンの股間を執拗に拭こうとしたりとコレまたよくわからん(苦笑)。

アクション・シーンもなんだか結構チープな感じですが、軽薄でスベリ気味なノリに付いてゆけるようならそこそこ楽しめるでしょう。私はそういうのが嫌いなわけではないので楽しめたクチですが、あんまり人にはオススメしません。