『エニイ・ギブン・サンデー』映画レビュー

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アル・パチーノが、今回も怒るよ!毎回怒ってるけどね!

内容(「Oricon」データベースより)
アメリカンフットボールに賭ける鬼コーチと選手たちの熱き生き様を描いたドラマ。亡父の後を継ぎ、フットボール・チーム“マイアミ・シャークス”のオーナーとなった血気盛んな一人娘クリスティーナ。スポーツをビジネスとしか考えていない彼女の一番の敵は、勇猛果敢なたたき上げのヘッドコーチのトニー。遂にクリスティーナはトニーへ最後通告し、オーナーと熱血コーチとの激しいバトルが開始された…。

しまった…もっとアメフトの基礎知識があれば…と思ってしまった作品。アメリカンフットボールを題材にしながら、様々な人間の思惑や闘いを描いた素晴らしい作品でした。
アル・パチーノの熱血コーチっぷりは様になっているし、ジェイミー・フォックスやデニス・クエイドもいい味を出している。でもキャメロン・ディアスだけは、なんというか中途半端な印象だったかなぁ。もっとねじ曲がって嫌な奴感たっぷりなオーナーだったら良かったのに。あとは改心するのも随分とアッサリだった感じでちょっと。相変わらずセクシーなカエルみたいな雰囲気で目立つんだけど、やっぱり顔が怖いです。

全体的にはアメリカンフットボールの光と影を丁寧かつわかり易く描きつつ、それぞれの登場人物にしっかりとしたドラマ性をもたせてあるので、退屈はしないでしょう。アメフトのルールが分からなくても、ネットで用語を調べたりして二度目を見れば充分に理解できて楽しめそうですよ。オリバー・ストーン監督にしては娯楽要素の強い作品ですね。
約2時間半の作品だったことと前述の予備知識がほぼ0のアメフトが題材ということで、見る前は少々不安でしたが、見終わった後はとてつもない清々しさに包まれました。もはやアル・パチーノの代名詞とも云える演説は、本作でも健在。