『エド・ウッド』映画レビュー

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この映画で、マーティン・ランドーが好きになりました。

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映画監督志望の青年エド・ウッドは、性転換手術をテーマにした映画に取り組もうとするが、出資してくれるプロデューサーがいない。彼は往年のドラキュラ俳優ベラ・ルゴシを口説き、彼を出演させることを条件に、資金を集めようとする。
ジョニー・デップが女装姿まで見せて、主人公を大熱演。またエドの仲間たちなど、全編に主人公のユニークな人間関係と生き様が息づいていて、エドの大ファンというティム・バートン監督が、愛情たっぷりに描いているのがよくわかる。史上最低の映画監督と言われていたとはいえ、エドのチャーミングなキャラクターがじつに微笑ましいのだ。ドラキュラ俳優ベラ・ルゴシを演じたマーティン・ランドーは、本作でアカデミー助演男優賞を受賞。(斎藤 香)
内容(「Oricon」データベースより)
エド・ウッドの愛称で親しまれたエドワード・D・ジュニア監督の映画に賭ける純粋なまでの情熱を、鬼才ティム・バートン監督が愛情を込めて描いた作品。ジョニー・デップほか出演。

全編モノクロ映画です。ジョニー・デップ扮する史上最低のC級映画監督エド・ウッドの波乱に満ちた?とてもユニークな人生が描かれている。
エド・ウッドという監督は、この映画通りならとてもユーモラスで遊び心に溢れていて、憎めないキャラクターだったんでしょうね。女装が趣味で、女物のアンゴラのセーターを纏って、そのセーターを擦ると落ち着ける…等、細かい演出も楽しいです。

エド・ウッドの映画に対する拘りと執念はまさに本物ですね。クリエイター職についている人間であれば、少なからず同調できる部分があるのではないでしょうか?

ジョニー・デップ以外のキャストも優れた演技をしています。特に往年のドラキュラ俳優ベラ・ルゴシを演じたマーティン・ランドーの演技は素晴らしく、マーティンはこの演技でアカデミー賞の助演男優賞を獲得。それから女ヴァンパイアと云う設定のヴァンパイラ役を演じたリサ・マリーの見た目は、誰が見てもティム・バートンのキャラクターそのもので、大いに笑えました。

地味な映画ということもあり、初見ではあまり深く印象には残らなかったものの、10年の時を経て再び鑑賞してみたら不覚にも感動してしまいました。本物のエド・ウッドが監督した作品『プラン9・フロム・アウタースペース』っていう映画も是非観てみたいです。だって”史上最低の映画”なんて云われているらしいし。