『ダイヤルM』映画レビュー

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グウィネス・パルトロウって、言い難くありませんか!?

内容紹介
夫と愛人… 私が愛した男たちが、私を殺そうとしている。
ブルックリンの古いロフトで愛し合うエミリーと若き画家デイビッド。だが彼女は実業家の夫スティーブンとともにニューヨークに住み、その知性を活かして米国大使館の側近として働いている人妻。この不倫関係が夫にバレるのは時間の問題だった…。しかしスティーブンはこの事実をある計画のために利用しようとする。それは、多額の保険金を狙ったエミリー殺人計画。
「セブン」のグウィネス・パルトロウ、「ディスクロージャー」のマイケル・ダグラス共演。ヒッチコックの名作「ダイヤルMを廻せ!」を完全リメイク。アンドリュー・デイビス監督&「逃亡者」スタッフの総力を結集した完全犯罪サスペンス。

ヒチコック監督作品『ダイヤルMを廻せ!』のリメイク版。流石に携帯電話が主流となった現代において、ダイヤルは廻すものではないんですね。
さて本作は幸運にも、過去の名作をリメイクする時にありがちな劣化コピーではなく、きちんとまともな仕上がりになっております。全体を通して緊張感が保たれ、中だるみをしてしまうような場面もありません。マイケル・ダグラスはサングラスをかけるとアル・パチーノと区別がつかないような時期(笑)もありましたが、ダグラスなりの渋みが増しております。体型にフィットするように仕立てられたスーツも素敵で、いかにもセレブの住まいというイメージの豪華なアパートメントとインテリアともベストマッチ。グウィネス・パルトロウは地味な感じですが、綺麗で美しいです。グウィネス・パルトロウの浮気相手の芸術家にはヴィゴ・モーテンセン。この人は『ロード・オブ・ザ・リング』のイメージがありますが、個人的にはアル・パチーノ主演の『カリートの道』に出ていた時の印象が残っておりました。今回はなかなかの色男を演じており、さすがは役者さんだなぁと云った感じ。

一つ気になることは、『現代風』ということで!?奥さん(グウィネス・パルトロウ)がちょっと強すぎたのでは?と感じたところでしょうかね。あまり応援したくならないというか…マイケル・ダグラスの味方をしたくなる瞬間が何度もありました(笑)。何度も見直すうちにこの考えは変わるのかもしれませんが…初見の印象はそんな感じ。