『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』映画レビュー

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盲目の退役軍人を見事に演じたアル・パチーノが、念願のアカデミー賞主演男優賞を獲得した作品!!

Amazon.co.jpより
【ストーリー】
感謝祭前夜の名門校。悪戯を仕掛ける級友を目撃したチャーリー(クリス・オドネル)とウィリス(フィリップ・シーモア・ホフマン)は校長に脅しと誘惑で犯人の白状を促され、友人を売るか売らないかで悩んでいた。そして感謝祭の週末、チャーリーはアルバイトで盲目の元軍人フランク(アル・パチーノ)の面倒を見ることになった。気難しい相手を世話するだけだと思っていた彼はニューヨークに連れ出され選択の余地もないまま“計画”の付き添いをすることに…。友人をかばい自分の首を絞めてしまう高校生、軍で昇進をフイにしてきた元中佐。2人は人生の大きな選択肢を目前にし、年齢や境遇の差を越えて心を通わせていく。
【キャスト】
アル・パチーノ/クリス・オドネル/ジェームズ・レブホーン/ガブリエル・アンウォー/フィリップ・シーモア・ホフマン

文句なしに好きな映画。アル・パチーノ演じる盲目の退役軍人フランク・スレード中佐の魅力に夢中になります。ついでにこの映画でジャック・ダニエルが好きになりました。
セリフの一つ一つを記憶してしまうほどに繰り返し観ましたが、未だに飽きません。

アル・パチーノはこの役を演じるにあたって、盲人の動作や挙動をものすごく研究をしていたとのことです。この映画でアカデミー賞の主演男優賞を獲得するわけですが、全くもって納得の演技。途中で幾度も激昂する場面や、女性と素晴らしいタンゴを踊るシーン、もはやアル・パチーノの代名詞ともなった演説シーンなど、ヒューマン・ドキュメンタリー系の映画にはあまり興味がない自分が、完全に惹きこまれてしまいました。

チャーリー・シムズ役のクリス・オドネルは偽ディカプリオなんて呼ばれていたりもするけど、パチーノと対等に渡り合う名演でした。
また、お金持ちの息子でちょっと卑怯なチャーリーの同級生ジョージ・ウィリス・Jrを演じているフィリップ・シーモア・ホフマンは、本作でデビューした後に『リプリー』や『マグノリア』、『レッド・ドラゴン』、『ミッション:インポッシブル3 』などに出演をする大出世を果たし、タンゴの相手でちょい役出演だった女性(ガブリエル・アンウォー)は、TVドラマのバーン・ノーティスに出るようになっちゃうし、アカデミー賞の力は凄いなぁ。