『ノッティングヒルの恋人』映画レビュー

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ヒュー・グラントが好きなので、嫌いなロマンス映画を我慢して観る。その結果…はい、大変面白うございました。

愛されキャラのヒュー様に男も惚れる!『ノッティングヒルの恋人』タイトル画面

ヒュー・グラントが大好きな私にとって最も最悪なのは、大嫌いなラブストーリーを観なくてはならないこと。ましてや顔が苦手なジュリア・ロバーツが出演しているこの『ノッティングヒルの恋人』は、どうしても観たくない作品でした。

オードリー・ヘップバーンの『ローマの休日』を下敷きにしたような設定で、舞台はロンドンのノッティングヒル。全然儲かっていない旅行関係書籍の専門店を営むウィリアム(ヒュー・グラント)は、二枚目だけど情けない&ちょっと頼りないという、いつも通り2.5枚目のヒュー・グラント。もはやこの感じは、”ヒュー・グラント役”と言ったほうが伝わり易いのではなかろうか。
ジュリア・ロバーツが演じたのは大スターという位置づけの女優”アナ”なんだけど、あんまりスター性みたいな物を感じません。結構普通の30歳くらいの女性にしか見えないぞ?これは恐らく、私がジュリア・ロバーツを嫌いだからのかもしれませんが。顔はまぁパーツがでかくて特徴的なんだけど、せめてもう少し若かったらなぁ…。フォローになっていないかもしれませんが、前髪が下りている時は少々マシでしたよ、うん。

脚本や演出には申し分なし。随所に挟み込まれるくだらない英国的なジョークにもニヤリとさせられます。脇役の騒々しい面々も素晴らしく、中でもウィリアムの同居人スパイク(リス・エヴァンス)発言やの行動は、物語の良いアクセントになっていました。

後半~エンディングは、エンターテイメントとしては文句のつけようのない展開で、とても良かったです。まああれだ、コテコテだけど感動するね。恐らくこれまで~これからも色々なところで真似されるのでしょう。ありがちな演出ではあるのですが、これ以外はありませんよね。

ウェールズの山』『日の名残り』など、個人的に英国が舞台の映画には、ヒュー・グラントは欠かせません。『いつか晴れた日に』は正直イマイチですが、多分エマ・トンプソンが嫌いなだけなのかも…。まあなんだかんだと十年以上も引っ張って、やっと鑑賞した本作を楽しめたのは、ひとえに彼のおかげかもしれませんね。だけど恋愛絡みだと『ラブソングができるまで』の方がコンパクトで好きかな。

以上、随所に”嫌なら観るな”的な罵声を浴びせられそうな感想が入り交じる結果となりました。ジュリア・ロバーツに対する私の意見は少数派だと思いますので、普通の意見はノッティングヒルの恋人@ぴあ映画生活等をご参照あれ。

内容(「Oricon」データベースより)
ビバリーヒルズの大物女優とロンドンの平凡な本屋店主との恋を描いたジュリア・ロバーツ、ヒュー・グラント共演で贈るラブストーリー。