ジョルジュ バタイユ (著)Georges Bataille (原著)生田 耕作 (翻訳):眼球譚

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ジョルジュ・バタイユは、昼間は図書館で働きながら、夜はこのような怪しげな小説を書いていたようです。
バタイユの脳内に渦巻いているフェティシズム・エロティシズムを、これでもかと堪能できます。
しかしながらこれは、単なるエロ小説では御座いません。エロスとタナトスが交差し合う究極のエロティシズム文学です。
シモーヌと云う名の女性が、ミルクのたっぷりと入った皿にしゃがみ込み、ミルクに尻を浸します。立ち上がった後の、太股をミルクがしたたる様子(それを間近で視ている少年の目線で!)がいやらしく描写されていたり、男子学生達が囲むテーブルのクロス目がけて放尿したり、あとは、お尻の間で卵を…

内容(「BOOK」データベースより)
一九二八年にオーシュ卿という匿名で地下出版されたバタイユの最初の小説。本書は、著者が後に新版として改稿したものと比べて全篇にわたって夥しい異同がある。サド以来の傑作と言われるエロティシズム文学として、「球体幻想」を主軸に描き上げた衝撃作であり、二十世紀の文学史上、最も重要な異端文学のひとつとして評価され続けている。