『蜘蛛女』映画レビュー

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

あぁ~もう、堪忍してぇ~!確実にトラウマになりそうな迫力のレナ・オリンが、こわすぎる!

『蜘蛛女』レナ・オリンにゲイリー・オールドマンが終始タジタジ。

所謂クライム・サスペンス。ゲイリー・オールドマンが演じるダメ男な小悪党のジャックは、女マフィアのモナ(レナ・オリン)の巧妙な罠に嵌められて、段々と破滅への道を辿ってゆくわけですが…。

ストーリーやテンポも凄く良いんだけど、それをどうでもよくしちゃっている位の破壊力なのが、レナ・オリン演じる女マフィアのモナ!なんだこいつは!殆どバケモノ(笑)!
個人的にレナ・オリンは嫌い。デヴィ夫人と浅野温子の中間みたいな外見でなんだかクドいから。『ナインスゲート』の時もコッテリしてたわぁ…。だけどね、存在感抜群の濃厚コッテリ具合はまさに『妖怪・蜘蛛女』。確実にトラウマになるでしょう。

ゲイリー・オールドマンは疲れた中年として、地味で控えめながらも的確にストーリーテラーとして機能している。前述のように、結構良くできたストーリーよりもレナ・オリンしか記憶に残らないんだけど。彼に感情移入しながら、蜘蛛女の蜘蛛の糸に絡め取られて追い込まれてゆく様を、手に汗握って観てしまった人は、間違いなくマゾっ気があるのでは無いでしょうか?

私は大嫌いなレナ・オリンの凄さを再認識して吐き気をもよおした訳でありますが、この「大嫌い!」という感情はきっと、「レナ・オリンは凄い!」と感じている証拠でしょうね。

内容(「キネマ旬報社」データベースより)
ゲイリー・オールドマンとレナ・オリン主演で贈る犯罪サスペンス。ロシア出身の女マフィア・モナの護送を命じられた悪徳刑事のジャックは、彼女の巧妙な罠に嵌められ、次第に身の破滅へと追いやられていく。
内容(「Oricon」データベースより)
愚かな男の死骸がゴロゴロ。蜘蛛の巣に絡まっていく獲物の様に、男は破滅へ向ってゆく…。悪女の罠にはまり破滅していく男の姿を描いたフィルム・ノワール。ゲイリー・オールドマン、レナ・オリン、アナベラ・シオラ、ジュリエット・ルイスほか出演。