『最強のふたり』映画レビュー

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重たくなりがちなテーマを明るく描いた心あたたまる作品。いい演技をした二人は、まさに最強!

Amazon.co.jp 内容紹介
『アメリ』を抜いてフランス映画世界歴代第1位!

笑いと涙が止まらない。映画史を塗り替えた驚異の大ヒット感動実話。
ありえない出会い、やがて二人は最強の友に。人生に起こる最高の奇跡とは

【ストーリー】
ひとりは、スラム街出身で無職の黒人青年ドリス。もうひとりは、パリの邸に住む大富豪フィリップ。何もかもが正反対のふたりが、事故で首から下が麻痺したフィリップの介護者選びの面接で出会った。他人の同情にウンザリしていたフィリップは、不採用の証明書でもらえる失業手当が目当てというフザケたドリスを採用する。その日から相入れないふたつの世界の衝突が始まった。クラシックとソウル、高級スーツとスウェット、文学的な会話と下ネタ──だが、ふたりとも偽善を憎み本音で生きる姿勢は同じだった。
互いを受け入れ始めたふたりの毎日は、ワクワクする冒険に変わり、ユーモアに富んだ最強の友情が生まれていく。だが、ふたりが踏み出した新たな人生には、数々の予想もしないハプニングが待っていた──。
人生はこんなにも予測不可能で、こんなにも垣根がなく、こんなにも心が躍り、こんなにも笑えて、涙があふれるー。

【キャスト】
フランソワ・クリュゼ
オマール・シー
アンヌ・ル・ニ
オドレイ・フルーロ
クロティルド・モレ

初めて予告編を観た時から楽しみにしていた作品。実話を元にした作品だそうです。障害を負った大富豪フィリップを演じるのは名優フランソワ・クリュゼ。う~ん、文句なくいい演技。黒人青年ドリスを演じたのはオマール・シーという俳優さんで、これまでは端役でしか映画に出演していなかったのだそうですが、そんなことは微塵も感じさせない堂々とした演技っぷりでした。

生活に困っていたドリスは、失業手当をもらうことが目的の就職活動で、たまたま募集していたフィリップの世話係に応募します。フィリップは、障害を負った自分に対して、全くと言っていいほど対等に接するドリスを気に入って採用します。
なんだか重たい話かとおもいきや、二人の生活はとても楽しそうで、常に対等です。そこで育まれる友情と、いくつかのハプニング。全体を通してテンポが良く、見どころも満載で飽きません。最後もくどくなく、とっても清々しい。

早くもハリウッドがリメイクの権利を買ったそうですが、アメリカでこの手のテーマをしっかり扱えるんでしょうかね?いつやるんだか知らないけど、早すぎじゃないか!?

あ、そうだ。オリジナル音声は勿論のこと、吹き替えもバッチリで楽しめますよ!